ヒートマップツールは有料で手が出せない...
GoogleAnalyticsのような無料のツールで読了率やスクロール率を計測することはできないだろうか?
このような疑問にお答えします。
本記事では無料で使えるGoogle Tag ManagerとGA4を使って、ページがどこまで読まれているのか? 何%読まれているのか? を計測できるようにします。
GA4でスクロール率を計測する方法
GA4はデフォルトでスクロール率をイベントとして達成しています。
ただ、GA4で計測できるのはページの一番上を0%とした時に、90%以上スクロールされた時限定です。
85%スクロールされた時と、10%スクロールされた時が同じ扱いになってしまうのです。
「90%スクロールされた割合が少ないからダメなページだ!!」
のような判断をしてしまうと間違った方向で施策を打ってしまいかねません。
ですので、今回はGoogleTagManagerを使って10%、20%、30%とスクロール率を自分で自由に決められるように設定します。
Google Tag Managerを使ってスクロール率を細かく計測する設定
GTMでコンテナを選択します。
新規タグを設定していきます。
スクロール数タグと命名して、「タグ」を設定していきます。
GA4のイベントタグを選択
タグとGA4を結びつけるための設定をしていきます。
以下のように測定IDを設定します。
ちなみに僕は測定ID自体をGoogle Tag Managerに元々設定していますので、再度測定IDを設定することはありません。
測定IDの場所は以下の記事を参考に調べてください。
↓僕は以下のようにして設定タグを設定します↓
イベント名「scroll」を設定します。
トリガーを「スクロール距離」に設定します。
スクロール距離の設定
スクロール距離を割合で設定しております。
25%、50%、75%、100%で設定をしております。
もっと細かく刻んでもOKです。
どのページでスクロール数を測定するかを設定します。
今回の設定ではPage URLを指定して、LPでのみイベントを計測できるように設定しました。
どんどん保存していきます。
スクロール数タグは「保存」
GTM「公開」する。
イベントを計測できるように「探索レポート」として設定する
このようにイベントを仕込みました。
ここからはGA4でスクロール率、精読率を計測できるようにしていきます。
「設定」をクリックします。
「カスタム定義」をクリックします。
「新しいカスタムディメンション」で以下のように設定をします。
ディメンション名:任意の名前を設定可能です。
説明:説明をわかりやすく書いておきましょう。
イベントパラメータ:percent_scrolled( 先ほどGTMでイベントを設定したときにイベントパラメータも設定しました。その時の名前をここに設定しましょう。)
最後に
GA4のデフォルトのscrollイベントだとスクロール率90%を超えないと計測できず、正確な判断をくだすことができません。
GA4はイベント単位で非常に計測の粒度が細かくなりましたが、やはりGTMを利用したイベントの計測はより細かいデータを取ることができます。
適宜GTMを使用して計測できるようにしていきましょう。
参考記事